Doctorに求められていると思っている能力
執筆:2024年9月28日
修正1:2025年4月30日
はじめに
Ph.Dというのはラテン語の略語で、Philosophiae Doctor (ラテン語)≒ Doctor of Pilosophy(英語)です。 伝統的なものでどの分野の博士号においてもPh.Dと呼ぶことになっています。Doctor of Engineering も Ph.Dと名乗ることができます。 おかしいように見えますが、考え方を変えてみると、Ph.Dは哲学に通じている必要があるとも取れます。人がどう生きていくか。(といっても本当のPh.Dの人と比べると工学Doctorなんて、、、と思ってしまうのも本音です。) すべての学問はそこに通ずるのですから、それらを意識して貢献できる人のみが与えられる学位でもあるでしょう。 本記事では、人(社会)はどうあるべきかという課題を考える上でDoctorに必要だと思っているスキルをまとめます。 (私は今、これらのスキルがないのでこれらのスキルを得ることを目標とします。自分の目標設定です。)
上手に言語化できる
世の中の見えない課題を見つめて、言語化して警鐘をならす。 また、みんなに注目してもらうきっかけを作れる人間になる。研究分野を自分でみつけて、他研究者をリードできる能力がある。 その他にも、身の回りの悩みや気づきを文章に起こして、考えられる能力を身につける。以下の努力をすること。
- 日頃の悩みを言語化する 不満に思っていることや、改善したほうがいいルール、社会において良いと思っていることを同僚と話す。 伝わるように伝える努力をする。また、それらを文字に起こして、再考するきっかけにする。
- だれも気にしていないことを気にしてみる つまらない悩みと思わず、真剣に考えてみる。人間関係の悩みは社会での悩みでもあるので、しっかりと文章に起こしてみる。また、常に対話を心がける。 時間が解決することもあるが、相手の話をよく聞いて、適切に言葉を選んで伝えることで理解してもらえることもある。 それらの対話で気づいた小さな気づきや反省・問題点を日記に起こす。
- 新たな研究課題を見つける 技術の表面的なものだけをみないようにする。 その技術が浸透するにあたってうまれるであろう課題や改善を人間にとっての技術として見つめることで言語化できるようになる。 新規性があるからといって、価値がある論文であるわけでないことを自覚する。
- 感情的にならない 言語化する、伝えるうえで感情的になることは良いことがない。行為の是非ではなく、自分が落ち込むから。 ひどく反省するから。こうならないように、嫌だと思った時は自分から距離を取る。 時間をとる。音楽を聞く。散歩する。守るものが本当に大事な時だけ、感情的になること。
- 本や論文の書き方に注目して、それを真似る努力をする 文章の書き方には、筆者の努力が宿っている。それらを読み注意深く観察することで、技を盗む。
- 散歩する 散歩している時に、研究の問題点や課題が浮かび上がる。 自分の頭でしっかりと整理してから文章に起こすためにも一日最低でも15分は音楽も聞かず、ひとりで散歩する。
- 毎日日記をかく 日記を書き足していく。日々の悩みや気づき、研究に関することもそうでないことも記す。
産業界に貢献できる
研究者以外との対話ができる。産業界で貢献するために実務に関しての課題に詳しく、技術力も伴っている。 また、コミュニケーションの面においても、研究者の意地をはらず、相手に合わせて対話できる。 アカデミアでのみ貢献できる能力ではなく、産業界に直接的・間接的に還元できるように努力すること。具体的に求められる行動は以下である。
- 社会参加する(Trying to participate) 人間関係の不都合を諦めない。“会いたくないから”、“嫌いだから”、“めんどくさいから”という理由で学校に行かなかったり、喋らなかったりしない。 常に対話における相手の感情と意図を汲み取る努力をする。そして対話を続ける。(できたらいいな。)
- 学校へ行って悩む 悩むことを避けない。学校には、いろんなタイプの人がいる。多様性のある環境に身を置いて、問題の解決に取り組む。 “学校は社会の縮図である”この言葉をすべて支持するわけではないが、社会性を身につける上で、引きこもるより学校に行くほうがよっぽど良い。(できたらいいな。)
- ビジネスマナーを身につける どんなメールも丁寧に返す。敬語や尊敬語を勉強する。 ビジネスマナーを身につける。マナーを覚えることには意味は必要であるが、覚えない理由にはならない。 ので、つべこべ言わずに“社会の常識”を知ってみる。(できたらいいな。)
- 技術の勉強をする 圧倒的な技術力を持つ。「物事を習得するのには10年かかる」という言葉があるように、 Doctorはそれまでに一般的に約10年(日本の教育課程だと4+2+3=9)を必要とする。 技術を磨く期間であることから、得意な分野においてプロフェッショナルになる必要がある。
- 就活イベントやバイトの面接に積極的に参加する 社会で働いている方の本音や社会力を直接みることができる。 社会常識だったりマナーだったり、愛想笑いも垣間見ることができるので、 それらを体験するために実際に働いている方を参考にしてみる。
- 技術に触れる 技術本をたくさん読む。毎日1冊読む。気になった技術はすぐに手を動かして再現する。
- 本を積極的に買う 本で筆者の努力に触れる。読むことで、様々な調べるきっかけにする。
アカデミアで貢献できる
研究者との対話ができる。論文を書く能力がある。適切な問題を探せる。学生を教育することができる。学生に対して、対話を通して、気づきを与えてあげられる。
- 伝えたいことのほとんどは伝わらないことを自覚する これを“伝わらない方が悪い”と決めつけないこと。 仮にそうであれば、具体的に優しく助言する。 なにを伝えるかより、どう伝えるか、誰が伝えるか、信頼してもらうには日頃からどういう行動を心がけるか。 に重きをおく。コミュニケーションはうまくいかないのが常であり、それはDoctorが歩み寄るべき事柄であることを忘れてはいけない。 時には本人が望むことを本人が否定することを忘れてはいけない。
- 学生を指導できる 成長の機会を奪わず、きっかけを作り出せる。 コミュニケーションにおいては常に合理的な会話ができないし、できるべきでもないと思っている。 その人の本音を引き出せるよう信頼される人間になることも学生を指導できる重要な努力であろう。 信頼されてないと思ったら、自分から引き下がること。
- どんな分野の話でも対話できるようになる 門林先生がいってた領域を繋げる能力というものか。 Doctorになるとどんな領域の学問においても質問・コメントできるようになるという。 この能力によって、新たな課題発見や価値を社会に見出す。
向上心を持ち続けられる
傲慢になることなく、Stay Hungyの精神で常に向上を目指す。 うつ病に陥らない努力をする。うつ病の3要因のうちのひとつである環境因を最小化する。 健康で文化的な最低限度の生活を送ること。文化的である必要があるため、定期的にアートに触れる。 研究に関しては、興味を持ち続けられること。 もしくは興味があると信じ込み続けること。これができることで向上心を維持することができる。と信じたい...。